アトピーには食事療法が必須です。
なぜかというと、ほとんどのアトピーの方は、
根本に胃腸の弱さ、つまり消化吸収能力の弱さがあります。

この消化吸収能力が弱いところに、消化されにくい食べ物や飲み物が入ると、
体内に溜まり、体に悪いものに変わります。
これを漢方では、「湿邪」といいますが、
この湿邪が長く留まると熱化し、「湿熱邪」となり、
この「湿熱邪」がアトピーの痒みや赤みの原因となります。

したがって、アトピーの方の食事療法は、
消化吸収されにくく、「湿邪」を生じる物を極力控えることが重要です。

①甘いもの。チョコレート、甘い洋菓子など。
②脂っこいもの。スナック菓子、揚げ物、牛肉、乳製品など。
③辛いもの。キムチ、辛口カレーなど。
④冷たいもの、生のもの。アイスクリーム、ジュース。お刺身も食べ過ぎはいけません。
これらの物は、食べれば食べるほど、胃腸の機能を低下させ、
体内に「湿熱邪」を生じ、皮膚の赤み、痒みをひどくします。

胃腸の機能を強化するには、煮物や和食を中心に腹八分目にすることです。
和食というのは、米、大豆などの穀類、野菜、海藻などの植物中心の食事で、
お肉よりも、お魚を食べてください。
お肉を食べるとしても、脂の多い牛肉、豚肉よりも鶏肉をメインにしてください。
野菜は栄養価の高い旬の野菜をたっぷり食べてください。
この食事を続けると、胃腸への負担は軽くなり、消化吸収は促進され、
胃腸の機能も強化されます。

要するに、揚げ物、甘いものを減らして、季節の野菜を増やすということです。
この食事を続けて、皮膚の状態も落ち着いてきたら、
たまには、焼き肉やケーキを食べても問題なくなります。
たま~の楽しみにしてくださいね。