蚊取り線香

うちの薬局にも、蚊や小さな虫が増える時期になりました。
こんな時は蚊取り線香の出番です。

蚊取り線香は、キク科のシロバナムシヨケギクという植物の花部や地上部を
お線香の原料とともに成形したものです。
燃焼させることにより揮発するピレスリンという成分が殺虫作用を持っています。
ピレスリンは空中を漂って、蚊の体に入り、蚊の神経細胞に作用して殺虫します。
蚊取り線香の近くにいる人間もそれなりの量のピレスリンを吸入することになりますが、
ほ乳類への作用は弱く、この程度の量では影響はありません。
一方、蚊以外の昆虫類や両生類、は虫類にも有効です。

こんなに優れた物を生み出した先人に敬意を表しながら、
あの夏を感じさせる香りも楽しみたいと思います。
(吸い過ぎるとよくないですが)