40代の女性の方、寝つきが悪く、夜中に何回も目が覚め、その度に不安に襲われ、日中も不安で居ても立っても居られない、などの症状があり、1年前から心療内科で処方された薬を服用し、服用したときは少し落ち着くが、長く服用し続けることに抵抗があったので中止し、漢方薬を試してみたい、とご相談に来られました。

この方は他に、冷え性、片頭痛、めまい、動悸などの症状がありました。

漢方薬を服用して1か月後には、1時間毎に目が覚めていたのが、5~6時間続けて眠れる日が出てきました。眠れた日は不安感もだいぶマシでした。めまい、動悸は無くなり、片頭痛の程度が軽くなりました。

2か月後には、毎日少なくとも4時間以上は続けて眠れるようになり、目が覚めてもすぐに眠れる日が増えてきました。日中の不安感もほぼ無くなりましたが、生理前になると不安感と頭痛がありました。

3か月後からは、生理前の不安感も頭痛も無くなり、睡眠も時々寝つきが悪い日がありますが、途中で目が覚めることが無くなり、6~7時間続けて眠れるようになり、日中もだいぶ楽に過ごせるようになりました。「仕事にも集中できるようなり、精神的にもすごく楽になりました。」と喜んで頂けました。

楽になって頂けて良かったです。西洋医学では、心の病と体の病を分けて考えますが、漢方では、精神的な症状でも、体の中に原因があると考え、弱っている部分を見極め改善することで、症状は治っていきます。