先週、30代男性の方が、
1ヶ月咳が止まらない、漢方で何とかしてほしい、
とご相談に来られました。

詳しくお話をお聞きすると、
最初は、カゼを引いて、鼻水から始まり、微熱が少し続いて、
カゼは数日で治ったのですが、
その後、咳が出始めて、もう1ヶ月続いている。
1度せき込むとなかなか止まらなくて、
特に仕事中が困る、
とのこと。

この方の咳は、カゼが治りきっていないことと、
もともとアレルギー体質があり、粘膜が弱いことが
大きな原因と考えられたので、
かぜの後期に飲む漢方薬と、
粘膜を強くする漢方薬と、
咳を抑える漢方薬、
3種類を1週間分お渡ししました。

昨日、連絡があり、
「1ヶ月も続いた咳が、2日後にはずいぶん楽になり、
5日後には、ほぼ完治しました。
すごいなー。ありがとう。」
と言ってくださいました。

楽になって頂いてよかったです。
このように、慢性的に長引く咳で、病院へ行くと、
内服の咳止め薬では効果がないことが多いため、
ステロイド剤と気管支を拡張する薬を混合した吸入薬を
処方されることが多いです。
しかし、吸入薬の使用を止めると再発することが多く、
結局、長期間使うことになることがほとんどです。

「のんではいけない薬」(浜六郎著)に詳しく書いてありますが、
この吸入薬は、長期間使用すると、副作用の心配があります。
そこで、漢方です。
治る期間には、個人差がありますが、
この方のように、短期間で治ることが多いです。