最近、花粉症の患者さんが多く来られます。
皆さん、口にする言葉が、
「今年の花粉症はひどい。」
花粉の量が例年より多い上に、黄砂やPM2.5が飛んでいるせいだと思います。

そんな花粉症の方の救世主が「黄耆(おうぎ)」という生薬です。
花粉症の根本の治療に使う物で、
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)や衛益顆粒(えいえきかりゅう)などの漢方薬に入っています。

漢方の考え方では、「衛気(えき)」という気が、皮膚や粘膜など体の表面にあって、
これが、病原菌や異物が体に侵入するのを防いでいます。
鼻やのどの粘膜が弱い、風邪を引きやすい、皮膚が弱い、汗をだらだらかくなどの症状は、
この衛気が弱いと考えられます。

日本人の食生活、冷たいものや生ものを好んで食べて、体を冷やしていることや、
冷暖房が完備された環境は、皮膚の持っている環境適応能力を退化させ、
結果、衛気を弱くしています。

この衛気を強くするのが、黄耆です。
つまり、鼻の粘膜を強くします。
他にも、
免疫調節作用、
血圧を安定させる作用、
抗老化の働き、
肌の生長を促す作用、
環境への適応力を高める働きがあると言われています。
(「黄耆パワーで体を守る、免疫力」路京華著)

花粉症は、漢方で、根本から治すことができます。
あきらめないで、お試しください。