最近、話題のロコモティブシンドローム(運動器症候群)のお話です。

ロコモティブシンドロームとは、運動器官の障害によって、
日常生活で介護が必要な状態、または、その一歩手前の状態をいいます。
運動器官とは、筋肉、関節、骨などの、人が移動するために使う器官のことです。
加齢や運動不足、カルシウム、鉄分の不足した食生活などによる筋力低下が大きな原因です。

介護を必要としない寿命、「健康寿命」を縮める3大要因が、
メタボリックシンドロームと認知症と、このロコモティブシンドロームです。

高齢になってから心配すればいいと思われがちですが、
実は、初期症状は40代から始まることが多いです。

●片足立ちでくつ下がはけない。
●家の中でつまづいたり、転んだりする。
●階段を上るのに手すりが必要。
●青信号の間に、横断歩道を渡りきれない。
●15分続けて歩けない。

などの症状が出たら、注意が必要です。
ロコモティブシンドロームの予防として、
ウォーキング、スクワット、ラジオ体操などがありますが、
ウォーキングの場合、左右バランスが悪い歩行など誤った歩き方を続けて、
ひざ痛、腰痛など体への負担を引き起こすケースが多いそうです。

そこで、お勧めしたいのが、ノルディック・ウォークです。
2本のポールをついて歩くので、ひざや腰に負担がかからず、
ひざ痛、腰痛がある方でもできますし、
歩行姿勢も改善されます。
転倒も防止します。
うでも使う全身運動になるので、若い方にもおすすめです。
そして何より、ただ歩くだけよりも楽しいです。

最近、うちの近所でも、ノルディック・ウォークをしている方を見かけるようになりました。
もともと北欧のスポーツですが、日本でも少しずつ広まってきているようです。
病院、介護施設でもさかんに取り入れられるようになりました。
ノルディック・ウォーク、覚えておいてください。