冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、
史上最高齢の80歳で、エベレスト登頂に成功しました。

三浦さんは今から15年前、北海道の標高531メートルの山に登ろうとしましたが、
足が重くてつらく、結局頂上までたどりつけなかったそうです。
その頃は不摂生がたたって体重86kg、歩くと股ずれが起こり、血圧も高い状態でした。
医師に「よく今まで心筋梗塞や脳溢血にならなかった」と言われ、
「死」をリアルに感じて、スイッチが入りました。

「どうせいつか死ぬなら、病気を治すだけでなく夢のエベレストを目指して鍛えなおす。」
過去の栄光にひたる日々のつらさは、5年後のエベレスト登頂を目指すトレーニングの張り合いへと変わりました。
「目標があれば老いは感じない」という冒険家魂です。

三浦さん、素敵ですね~。
「目標を持つ」ということが大事ですね。
うちの漢方薬局にも、ひどいアトピーなど、治りにくい病気の方が来られますが、
「病気が治ったら何しようか」と治った時をイメージして、それを楽しみにすると、
苦い漢方薬を飲んだり、食生活で、好きな食べ物を我慢するつらさが減ります。

生活習慣病で、脳梗塞や心筋梗塞にならないために、食事療法や運動療法をする方も、
三浦さんのように、目標や楽しみを持つ、ということが大切です。

病気に限らず、将来の楽しいことや、輝いている自分をイメージして、
日常つらいことがあっても、それを乗り越えていきましょう。