秋が旬のレンコンです。
体を潤し、熱を冷まし、渇きを止める作用があり、
空気が乾燥し、肺をいためやすい秋におすすめの食材です。

レンコンの主成分は炭水化物で、デンプンと同様に食物繊維が存分に含まれています。
ビタミンやミネラルも豊富で、ビタミンCはレモンと同じぐらい豊富で、
貧血の改善に必要な鉄やビタミンB12も豊富に含みます。

切った時などの表面の黒ずみであるアクの成分はタンニンで、
収斂、止血、消炎、下痢止め作用があるため、胃・十二指腸潰瘍の出血、鼻血に奏功します。

また、タンパク質や脂肪の消化吸収を促進し、胃もたれ、胸やけ、消化不良に効きます。
このため、とかく食べ過ぎになりがちなお正月のおせち料理にはレンコンが欠かせません。

江戸時代の「日養食鑑」に、レンコンについて、
「胃を開き、食を消し、酒毒を解し、産後の血分の病、また吐血、下血、喀血を治す」
とありますが、すべて科学的に解明されています。

朝晩気温が下がり、のども乾燥しやすく風邪を引きやすい季節、レンコンを食べてください。