杏仁豆腐によく乗っている、赤いクコの実をご存知ですか?
クコの実は、肝臓、腎臓、肺を潤す作用、明目作用があり、
視力減退、めまい、頭のふらつき、腰やひざがだるく無力、咳などの症状を改善します。

このクコの実が入っている杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)は、「飲む目薬」と呼ばれ、
肝臓、腎臓を潤すことによって、目の渇き、かすみ、疲れ、視力減退などを改善します。

漢方の古典に、「肝は目に孔(あな)を開く」という言葉があり、
目は肝臓とのつながりが深いと言われています。

何とも不思議な話に聞こえるかもしれませんが、
実際に肝、腎の機能を改善する杞菊地黄丸を飲むと、
目の症状が改善されてしまうのです。
加齢による肝・腎の衰えは、老眼や老人性白内障の引き金になります。
これにも、杞菊地黄丸が良く効きます。

目薬と言うと点眼薬を思い浮かべると思いますが、
点眼薬で症状が改善しない人には、漢方で内臓から治療すると良いです。