現在、およそ800万人を超える人がかかっているとされるドライアイのお話です。
加齢によって涙の量が減ることが原因の一つで、視力も低下します。
乾燥するこれからの季節は、特に注意が必要です。

ドライアイは涙の量が少なくなったり、涙の成分が変わったりして、
目の乾きや疲れを感じる病気で、
目が疲れる、
目がかすんで見える、
目に不快感がある、
目がゴロゴロする、などの軽い症状から
目を開けていられないほど痛い、などの重い症状までさまざまです。

ドライアイになる原因は、
加齢による涙の量の減少の他、
涙を目の表面に保つ油を出す「マイボーム腺」の働きが落ちる、
薬の副作用、
パソコンなどの過度の作業、
コンタクトレンズの使用、
目や口など粘膜が乾燥する自己免疫疾患「シェーグレン症候群」などが挙げられ、
男性よりも女性に多いです。

ドライアイにならないための日常生活の工夫として、
テレビなどの画面を見る時は目線を下向きにする、
パソコンなどの画面を1時間見たら10~15分は休む、
意識的にまばたきを増やす、
コンタクトレンズの使用を避ける、
エアコンの前など乾燥する場所にいない、
室内を加湿する、
フレームにフードが付いたドライアイ専用メガネを使う、
などがあります。
(毎日新聞より)

軽傷であれば、人口涙液や水分の分泌を促す目薬などの点眼で改善しますが、
改善されない時は、以前にもお話した漢方薬の、「のむ目薬」と呼ばれる、
「コ菊地黄丸(こぎくじおうがん)」などの服用がお勧めです。
うちの薬局にもご相談に来られる方が多いですが、楽になっている方が多いです。