成人の10人に1人が悩むと言われる不眠症ですが、不眠症とは何でしょうか?

国立精神・神経医療研究センターの三島和夫部長によると、
夜眠れないだけでなく、不眠で心身の状態が悪化し、
集中力低下など日中の生活に支障が出ることがポイント。

適度な運動や規則正しい食生活、就寝前のカフェイン飲料を避けるなど、
生活を見直しても不眠が1ヶ月程度続く場合、睡眠薬の処方が考慮される、とのことです。

しかし、実際は、特に生活改善することもなく、安易に睡眠薬が処方され、
服用している方がとても多いです。
さらに、1種類の薬では効かなくなり、複数の薬を長期間服用し、
不眠症が慢性化している方が非常に多いです。

眠れない日が続いたら、まずは生活習慣を見直してください。

「良い眠り」のための心得
○「何時間眠ったか」より「日中元気に過ごせるか」が大事。
○昼寝をするなら午後3時まで、30分以内にとどめる。
○毎朝同じ時間に起きること。
○寝酒は夜中に目が覚めやすくなるため、睡眠には逆効果。

さらに、気持ちを楽にして、眠りやすくなるような漢方薬もあります。
副作用も無いので安心して服用できます。

また、厚労省と日本睡眠学会が作成した、睡眠薬を安全に使うための指針に、
睡眠薬のやめ方が明示されています。

○夜の不眠がある程度改善して日中の体調が良くなった時点から、薬を減量する。
何時間眠ったかよりも日中の活力が戻った実感の方が重要。

○薬の減量は、治ったと判断した時点で4分の1減らし、
2週間ほど様子を見てまた4分の1減量と、
時間をかけることで不眠のぶり返しなどの不快な症状を予防できるとしています。