以前のブログで、「アトピーの方は、油っこいものを控えてください。」ということをよくお話してきましたが、今回は、「アトピーに良い油、むしろ積極的に摂った方が良い油がある」というお話です。
結論から言いますと、アトピーに良い油とは、イワシやサンマなどの魚の油、シソ油、えごま油、亜麻仁油などです。
これらは、オメガ3系脂肪酸という種類の油、アルファリノレン酸やDHA、EPAを多く含みます。オメガ3系脂肪酸は、血液をさらさらにしたり、アレルギーを抑えたり、アトピーを鎮めたりする働きがあります。
これに対して、アトピーの大敵となるのが、オメガ6系脂肪酸という種類の油で、リノール酸が代表格です。紅花油やコーン油、ひまわり油、菜種油、サラダ油などに多く含まれています。つまりスーパーで売っている安価な油はほとんどがアトピーの大敵だということです。
洋食中心の食生活では、これらの油は欠かせません。それを煮る、焼く、蒸すなどの和風の調理法に変えると、油を大幅に減らすことができます。このような点からも、和食は健康に良いのです。
ちょうど、サンマのおいしい季節ですので、サンマなどの青魚をたくさん食べて、揚げ物を減らして、和食中心の食生活にしてください。