めまいの症状があり、病院で治療してもなかなか治らなかったのが、
漢方薬を飲んで楽になった、という方はけっこう多いです。

めまいは、周囲がグルグル回る、あるいは自分が宙に浮いて回転しているように感じ、
まっすぐ歩けない人もいます。
メニエール病など、内耳の病気がある人もいます。

漢方の考え方では、めまいは次の4つに分類されます。

①ストレスなどが原因で、気が滞り、体の中の熱が上に上がっている状態。

②老化や過労などが原因で、「腎」が弱っている状態。

③胃腸虚弱な人や慢性病などで、気と血が不足している状態。

④飲食の不節制(甘い物や脂っこい物やお酒などの摂り過ぎ)によって、
体の中に余分な水がたまっている状態。

①は、耳鳴り、頭痛、赤ら顔、怒りっぽくなる、不眠などの症状を伴うことが多く、
釣藤散(ちょうとうさん)を使います。

②は、腰やひざの重だるさや痛み、耳鳴り、不眠、物忘れが多くなるなどの症状を伴うことが多く、
手足の冷えがあるときは、八味地黄丸(はちみじおうがん)、
手足のほてりがあるときは、六味地黄丸(ろくみじおうがん)を使います。

③は、動くとめまいが悪化したり、疲労で誘発され、動悸や食欲不振を伴うことが多く、
帰脾湯(きひとう)を使います。

④は、頭が重い、吐き気、食欲不振などを伴うことが多く、
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)を使います。

お試しくださいませ。
次回は、めまいに良いお食事のお話です。