乾物は、古くから利用されてきた伝統的な食品です。
単に生鮮食品を乾燥させただけではなく、
栄養価に優れた健康食でもあります。
料理にうまく取り入れて、栄養価アップを目指しましょう。

乾物は「海の乾物」と「里の乾物」に大別でき、
どちらも食物繊維が豊富です。
さらに、海の乾物にはミネラル、
里の乾物にはタンパク質が豊富なものが多いです。

海の乾物:わかめ、ひじき、寒天、あおさ、など
里の乾物:切り干し大根、干ししいたけ、ごま、高野豆腐、かんぴょう、など

乾物のすぐれた点
①香り、うまみがアップする
食品を長時間天日に干すと、水分を失って細胞が傷つきます。
その傷を修復するために酵素が働き、それによって、
香りやうまみ成分がアップします。

②天日に干すと、栄養価がアップする
例えば、しいたけに含まれる「エルゴステロール」という成分は、
紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収に不可欠な「ビタミンD」に変化します。

③食物繊維やミネラルをたくさんとれる
水分が減ると成分が凝縮されるため、
食物繊維やミネラルなどをたくさんとることができます。
また、組織が縮まることで、独特の歯応えも生まれます。

(「きょうの健康 2月号」より)