うちの薬局に相談に来られる、
女性のアトピーの患者さんから、
「子供を産んだら、子供もアトピーになりますか?」
とよく質問されます。
結論から言いますと、
体質は遺伝する可能性がありますが、
アトピーの症状が出るのは、
防ぐことができます。

漢方の考え方では、
アトピーは、遺伝的要因(腎虚)と
胃腸の機能が低下している状態(脾虚)です。

遺伝的要因とは、生まれつき、
アレルギー体質があるということですが、
それだけでは発症しません。
もう一つ、生まれた後の生活環境等が原因で、
胃腸の機能が低下した状態になり、発症します。

つまり、胃腸の機能を低下させなければ、
アトピーの発症を防ぐことができます。

それには、食生活がもっとも重要です。
以前にもブログで書いたのですが、
胃腸の機能を低下させる食べ物は、
①甘いもの。チョコレート、洋菓子など。
②脂っこいもの。スナック菓子、揚げ物、
牛肉、乳製品など。
③辛いもの。キムチ、辛口カレーなど。
④冷たいもの、生のもの。アイスクリーム、
ジュースなど。お刺身も食べ過ぎはいけません。

これらの物を極力減らして、
普段の食事は和食を中心にして、
腹八分目にすることです。
特に栄養価の高い旬の野菜をたっぷり食べて、
お肉よりもお魚中心にしてください。
このような食事を続けることで、
胃腸への負担は軽くなり、
胃腸の機能も強化されます。

もし子供がアトピーになっても、
小さいうちは食生活の改善で、
ほとんど治ってしまいます。
遺伝を恐れる必要はありません。