20代の女性の方、とてもひどいアトピーで、顔は真っ赤で乾燥し、皮膚がボロボロはがれていて、顔も体も痒みが激しく、赤い湿疹が全身に出ている状態で、病院で処方されたステロイド外用薬が効かず、ステロイドの内服薬も効果が無かったので、大学病院を受診されました。大学病院では、免疫抑制剤の内服薬が処方されましたが、これも効果が無かったため、治験を勧められ、まだ発売されていない内服薬を試すことになっていましたが、不安になり、うちにご相談に来られました。

正直、今まで出会ったアトピーの方(高校時代の私も含めて)で、一番ひどい状態でしたが、「漢方薬の服用と、生活習慣の改善で良くなりますよ。」とお伝えし、体質に合わせた漢方薬を服用して頂くことになりました。

漢方薬を服用して3週間後には、顔の赤みがひいてきて、バリバリした乾燥もマシになりました。1ヶ月半後には、顔の皮膚がボロボロはがれていたのが落ち着き、痒みもマシになり、だいぶ顔色が良くなりました。3ヶ月後には、体の痒い部分や乾燥する範囲がだいぶせまくなり、まったく痒くも赤くもならない、という日が増えてきました。7ヶ月後には、まったく痒みも無くなり、赤い湿疹も乾燥も無くなりました。昨年一番ひどかったこの暑い時期を無事に過ごせているので、ひと安心です。「まったく痒くなくなりました。有難うございます。」とうれしいお言葉を頂きました。

楽になって頂けてよかったです。この方は、大好物のフライドポテトも我慢して、和食中心の食事にし、不規則だった寝る時間を遅くても12時前にはお布団に入るようにして頂いたことで(これは守れない日もあるようですが・・・)、漢方薬の効き目が良く、順調に改善していきました。ひどいアトピーでも、体質に合った漢方薬と食事と睡眠で、改善することができます。