服部緑地(近所の大きな公園)の梅がきれいな季節になりました。
漢方では、春は、上にのぼり、外に発散するという、二つの特徴を持った季節だと考えています。
草木は芽吹き、上へ上へとどんどん伸びていこうとします。
動物も冬眠から目覚めて外にはい出し、虫も土の中から顔を出します。
人間の身体の中でも、冬に少しにぶくなっていた気と血の巡りが活発になり、
少し汗をかきやすくなったり、気持ちが浮き立ったりします。
しかし、本来、気と血が巡らなければいけない時期に、
ストレスや、自分を抑えつけないといけない環境にいて、
気血がうまく巡らないと、情緒不安定になったり、イライラしたりと、
精神的な症状が現れやすくなります。
そんな時は、散歩がおすすめです。
芽吹き始めた木々を眺めながら、新鮮な空気を吸うと、気の巡りが良くなります。
お花見もいいですし、タケノコ掘りや山菜採りなどに出掛けるのも良いと思います。
また、食事では、気の巡りを良くする、シソ、ネギ、春菊、大根などを取り入れると良いです。
気を巡らせる作用を持つジャスミン茶やミント茶もおすすめです。
花粉症の方には、つらい季節ですが、
花粉症も、以前にお話しした「アレルギーに良いお食事」と漢方薬で、症状を楽にすることができます。
春を快適に過ごしましょう。