厚生労働省が2月末に公表した都道府県別の平均寿命では、
長野が男性80.88歳、女性が87.18歳でともに1位でした。

長野の平均寿命は、男性が1990年から連続して1位、
女性は前回トップだった沖縄を抜いて初めてトップに躍り出ました。

一方、最も短命だったのは青森(男性77.28歳、女性85.34歳)で、
長野より男性は3.6歳、女性は1.84歳短いです。

長野と青森の寿命の差は、生活習慣の差によるところが大きいと考えられます。

長野では、30年ほど前から生活習慣病対策に力を入れており、ガンや心疾患などの死亡率も
他県より少ないです。
「健康長寿課」という部署を作り、県をあげて長寿に関する活動に力を入れてます。

「そばやラーメンの汁は半分残す」
「漬物は1日につき小皿1杯」
など、具体的な例を出して県民に呼びかける「県民減塩運動」に取り組み、
また、喫煙は全国44位、飲酒習慣者の割合は19位です。

レタス、セロリなどの生産量が全国1位で、
野菜摂取量も全国1位です。
また、高齢書の就労率が高く、お年寄りが暮らしやすいことも
トップの原因の一つと考えられます。

一方、青森は男性の喫煙率、飲酒習慣者の割合が全国1位、食塩摂取量は2位、
逆に野菜摂取量は31位、1日の歩数は46位でした。

男性の平均寿命のワーストランキングは青森に続いて、秋田、岩手、福島と、
寒い地方で短命になる傾向が見られます。
雪と寒さで運動不足になる一方、
塩辛いものを好み、お酒やタバコが増えるのが大きな原因と考えられます。
一方、女性は環境によって生活習慣が乱れにくいせいか、男性ほど県別の差はありません。

やはり、長寿の秘訣は生活習慣、野菜を食べて、減塩、禁煙、酒はほどほど、
そして、よく歩くことですね。