先日、50代女性の方が、
気分が落ち込んで、何もしたくなくて朝動けない、
寝つきが悪く、夜中何度も目が覚める、
手足の冷えもひどい、
頭痛、肩こりもつらい、
膀胱炎にもよくなる、
病院へ行ったら、「更年期障害」と言われ、
薬をもらったが改善されないので、
漢方で何とかならないですか?
とご相談に来られました。

気と血を補う漢方薬と、「腎」を補う漢方薬の2種類をお渡しして、
食事も、冷たい物、なまの物は控えて、
血の巡りを悪くする、甘い物や脂っこい物をなるべく摂らないようにしてください、
とお伝えしました。

1週間後、再来局され、
「よく効きました。
よく眠れるようになり、
体も気持ちも楽になり、朝から動けるようになりました。
冷えはまだ残ってます。」
と報告してくださいました。

引き続き、体を温める漢方薬を飲んで頂きますが、
冷え以外の症状はほとんど改善されました。
よかったです。

更年期障害は、閉経前後に、卵巣ホルモンの減少によって、
自律神経が影響を受けることが原因で起こる、
さまざまな不快な症状のことを言います。
代表的な症状は、動悸、のぼせ、めまい、冷え、疲労感、頭痛、肩こり、
不眠、イライラ、憂うつなどの症状ですが、
すべての女性に見られるわけではなく、個人差があります。

病院では、女性ホルモン剤や、症状によって、
自律神経調整薬や抗不安薬などが使われることが多いですが、
副作用の心配があるので、
漢方がおすすめです。
特に更年期障害は漢方の得意分野で、よく効きますよ。

次回は、更年期障害に良いお食事のお話です。