漢方では、老化が進むと5つの機能が衰えて、
心と体に不調が表れるとされます。
その機能とは、
①精神を安定させる機能。
血液循環と精神活動をつかさどる機能。
②体に抵抗力をつける機能。
呼吸をつかさどり体の抵抗力を高める機能。
③胃腸の調子を整える機能。
栄養を吸収して体力を維持する機能。
④生理をサポートする機能。
血液を蓄えてストレスを発散させ、生理を順調に保つ機能。
⑤ホルモンバランスを整える機能。
ホルモンバランスや体内の水分を調整し、骨や歯を丈夫にする機能。
老化を防ぐには、これらの5つの機能に作用する食べ物をまんべんなくとっておくことが必要です。
ご紹介します。
①ゆり根
精神をつかさどる、漢方でいう「心」に働きかけて気分を落ち着かせる鎮静作用があり、
イライラして眠れない時などに効果を発揮する食材として、
古くから利用されています。
また、肺を潤して咳を止める作用もあります。
他に、ラッキョウ、セロリなどもおすすめです。
②白きくらげ
肺に潤いを与えることで、外から侵入してくる菌などから体を守り、
体全体の抵抗力をアップさせます。
咳を鎮めたり、皮膚を潤して肌荒れを防ぐという働きもあります。
他に、シソ、ゴボウなどもおすすめです。
③さやいんげん
胃腸にやさしく作用して調子を整えます。
余分な水分を取る効果があるので、下痢を止めたい時にもおすすめです。
他に、もち米、コンニャクなどもおすすめです。
④黒きくらげ
血液を養うといわれ、血液のめぐりを良くして貧血を改善し、
体調を整えることで生理を順調にします。
便秘や痔の出血にも効果があります。
また、ストレスを発散させて胃腸の働きを良くします。
他に、鶏レバー、トマトなどもおすすめです。
⑤黒豆
漢方でいう「腎」に働きかけて生理機能を高めることで、ホルモンのバランスを調整して、
生理不順を改善します。
また、利尿作用を促進して水分代謝を高めるので、お酒を飲みすぎた時にもおすすめです。
他に、くるみ、カニなどもおすすめです。
変わった食材もありますが、普段の食事に取り入れてみてください。