最近話題になっている加齢黄斑変性という目の病気のお話です。
太陽などの光の中の青色光が網膜に照射されると、
網膜内に活性酸素が産生されて、視細胞を障害します。
これが加齢黄斑変性です。
病状は、眼底出血などにより視力低下、中心暗点がみられ、
失明に至る場合もあります。
加齢黄斑変性にならないためにはどうしたらよいかというお話です。
この病気は、遺伝要因以外に、喫煙、食生活の不備、
動脈硬化などの環境要因が重なっておこりますが、
その中で重要なのが加齢と光による酸化ストレスです。
酸化ストレスを下げるには、目の抗酸化力を高めることで、
それをしてくれるのが、緑黄色野菜と魚です。
ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどの緑の葉野菜や、卵黄には、
「ルテイン」という視細胞を光障害から守ってくれる色素が豊富に含まれています。
パプリカやとうもろこし、ミカン、柿なども良いです。
また青魚の脂であるDHA、EPAも加齢黄斑変性を予防します。
結局、加齢黄斑変性を予防する食生活とは、
昔から日本人が摂ってきた魚と野菜を中心とした食事を毎日続けることです。
逆に言うと、昔ながらの和食を続ける人が少なくなったために、
このような病気が増えてきたということです。
また長時間直射日光を浴びるときは、帽子やサングラスで光自体を減らすことも大切です。