皆さん、朝ごはんをしっかり食べていますか?
薬局に相談に来られる方に、
普段の食事の内容をお聞きするのですが、
朝食をとらない、という方が結構多いです。

今回は「朝食は大切です。」というお話です。

朝食には私たちの体の中にある、
体内時計を整える役割があります。

体内時計とは、脳の中枢と末梢にあり、
体内の一日周期を形成し、
睡眠や体温、血圧などの体内リズムを
周期的に変動させています。

一日は24時間ですが、
この体内時計は一日約25時間です。
(これは火星の自転と同じで、この事から
私たちはもともと火星人なのではないか、
という説がありますが、
話がそれてしまうのでここではやめておきます。)

したがって、1時間ズレが生じます。
これを修正するためには、
毎朝体内時計をリセットする必要があります。
脳の中枢の体内時計をリセットするのが、
朝日を浴びることで、
末梢の体内時計をリセットするのが、
朝食ををとることなのです。

朝は、前日の夕食から長時間たっていますから、
体は軽い飢餓状態になっています。
そこに飢餓状態を断ち切る朝食をとることで、
体全体に目覚めの信号を送ることができます。

朝、日光を浴びる刺激と、
朝食による刺激がセットになると、
中枢と末梢の両方の体内時計のズレの修正が
とてもスムーズに行われます。

文部科学省の調査によると、
朝食を毎日とっている子供の方が、
とらない子供に比べて学力テストの点数が高く、
また、朝食をとらない子供は運動能力が
低い傾向が見られるという結果が出ました。

そして、朝食の内容は何が良いかというと、
昔から日本人が食べている、
お米とお味噌汁が良いです。