西洋医学では、
「肥満は摂取カロリーが消費カロリーより多いことが原因、
つまり食べ過ぎである。」とされています。

もちろん、食べ過ぎ、運動不足は肥満の大きな原因ですが、
漢方では、肥満とは、「新陳代謝の障害」であり、
もっと端的に表現すれば、「排泄の低下」が原因であり、
特に水分の排泄の低下が原因であると考えます。

排泄の低下をもたらしている大きな原因は、体温の低下です。
1℃の体温の低下で約12%の代謝が落ちます。
よって、体温が36.5℃に満たない人は、太りやすいということになります。

肥満を改善、または予防するために、
以下、一つでも二つでも、実行してみてください。

○海藻、豆、イモ、玄米、コンニャクなどを十分に摂ると、
食物繊維の働きで、腸内の余分なコレステロール、中性脂肪、
糖や老廃物、さらに水分も捨てられ、減量効果があります。

○ネギ、ニラ、ニンニク、玉ねぎ、ラッキョウなどのアリウム属の野菜は、
血行を良くし、発汗を促して、減量効果を発揮します。

○太りやすい食べ物と痩せやすい食べ物があります。
コーヒーより紅茶(特にショウガ紅茶)、
うどんよりそば、
洋菓子より和菓子、
白砂糖より黒砂糖、
マヨネーズより塩、醤油、みそ、
肉より魚、
を食べましょう。

○労働やスポーツをして筋肉を動かすと、余分な水分を消費し、
体熱を産生して代謝を良くし、減量効果を発揮します。
(「野菜だけで病気を治す」石原結實著より)

ダイエットをしても、食事のバランスが悪いと、代謝が落ちて、必ずリバウンドします。
食べる量よりも、食べる内容の方が重要ということです。
やってみてください。