寒さの厳しい日が続いております。
冷えは万病の元です。
人の体温の平均は36.5℃ですが、それより1℃下がると30パーセント免疫力が落ち、
逆に1℃上昇すると免疫力は5~6倍になることが明らかにされています。
今回は体を温める生活習慣をご紹介します。
日常生活で一番簡単に体を温める方法は入浴です。
38~41℃のぬるめのお湯に20~30分つかることによって、血管が拡張し、血行がよくなり、
冷えやむくみをとってくれます。
運動も効果的です。
人間の体温の40%以上は筋肉から発生するので、運動不足になると体温が十分に作れません。
1日1万歩以上歩くと良いのですが、歩く時間や場所が無い方は、
スクワットや「レッグ・レイズ運動」がお勧めです。
スクワットは全筋肉の70%以上が存在する下肢、腰の筋肉強化にうってつけの運動です。
レッグ・レイズ運動は、足を少し開いて直立し、その場でかかとを上げたり下げたりするだけの運動で、テレビを見ながらでも、電車やバスの待ち時間でも簡単にできます。
1セットを5~10回、セット数は5~10セットから始めて徐々に増やしていくと良いです。
このレッグ・レイズ運動によって、ふくらはぎの筋肉を中心に下肢全体の筋肉が鍛えられ、
体熱上昇、血行促進に役立ちます。スクワットと交互に行うとより効果的です。
腹巻きや下着などの工夫も効果があります。
お腹は体の中心で、ここを温めることで全身が温まって代謝がよくなります。
最近はおしゃれな腹巻きも売っているので、ぜひ活用してください。
腰にカイロを貼るのも良いです。
男性はズボン下、女性はスパッツなどを着用したり、靴下を2枚重ねにし、
下半身を重点的に温めることも、冷えから身を守ってくれます。
また、この時期の外出時、マフラーやマスクの着用も効果的です。
マフラー1枚、マスク1つでそれぞれ衣服1枚分の保温効果があることが
「衣服気候学」で説明されています。
(「体を温めると病気は必ず治る」石原結實著より)