ホウレンソウ

ほうれん草も冬が旬のお野菜です。
昔のテレビアニメ「ポパイ」の主人公は、窮地に立つとほうれん草を食べ、
とたんに百人力になりましたが、
事実、ほうれん草は、βーカロチン、ビタミンB群、C、E、K、葉酸などのビタミン類、
鉄(血の原料)、マンガン(造血に必須)、亜鉛(強精、新陳代謝に不可欠)、
リン、マグネシウム、カルシウム、ヨード、ナトリウム、カリウムなどのミネラルを
存分に含む超健康食品です。
ビタミンEを含む、数少ない野菜なので、流産、不妊症の予防・改善も期待できます。
また、リジン、トリプトファン、シスチンなどの動物性たんぱく質に似たアミノ酸を含むので、格好のタンパク源ともなります。

中でもほうれん草の効能として特筆すべきは、胃腸を浄化、清掃し、
それを再生する強力な薬理作用を持っている点です。
また、脳下垂体ホルモンの分泌を正常化して内分泌全体のバランスを正常に保つ働きがあり、
体内の尿酸を排出する作用もあるため、痛風にも奏功します。

さらに、豊富に含まれる葉緑素は血液中の有害物を浄化し、
特にダイオキシンの排泄を促進することが知られています。
皮膚の新陳代謝を高め、脱毛防止や湿疹に奏功する成分、
ビオチンも含有します。

なお、「ほうれん草に含まれるシュウ酸が結石を作る」と言われていますが、
国立栄養研究所の研究発表によると、
1日10束(約3kg)のほうれん草を生のまま1ヶ月食べ続けてやっと結石ができる、
という事なので、1日100~200gのほうれん草を毎日食べても何の支障もありません。
(「野菜だけで病気を治す」石原結實著より)