肩こりを経験したことが無いという方は、とても少ないと思います。
マッサージをしてもらったり、
「肩こり、目のつかれに」とか書いてある市販のビタミン剤を試したけれど、
一時的に楽になったような気がするけど、
次の日には、またこっている、
なんて経験をした方も多いと思います。
気をつけて頂きたいのは、マッサージをしてもらったら、
もみ返しが来て、よけい痛くなった、
という経験がある方は、
血が不足している体質ですので、
マッサージはしないでください。
血が十分にあって、血のめぐりが悪い方は、
もんで血行をよくすると楽になるのですが、
血が不足していて、血がめぐっていない方が、
もむと余計に筋肉が痛めつけられてしまい、
ひどくなってしまいます。
そこで、漢方です。
漢方では、肩こりの原因は大きく3つに分けられます。
1.冷えが原因。
2.身体の中の余分な水がたまっている状態。
3.血のめぐりが悪い状態。
1.の場合、寒い場所に長時間いたりして、体が冷えて、肩がこった時などは、
葛根湯(かっこんとう)がよく効きます。
カゼの薬でおなじみですが、冷えを除いて、筋肉の緊張をやわらげる働きがあります。
カゼの引き始めの、首や肩がこわばっている時は、特によく効きます。
2.の場合は、肩が重い感じ、動かしにくいなどの症状があり、
舌の上に白い厚い苔が乗っていることが多いです。
この時は、二朮湯(にじゅつとう)を飲んでください。
身体の中の余分な水を取り除いて、痛みを楽にします。
3.は、長時間パソコンを打っていたり、ストレスがたまった時にもこの状態になりますが、
この時は、疏経活血湯(そけいかっけつとう)を飲んでください。
血のめぐりをよくする作用があり、
また不足している血を補う作用もあるので、
血が不足している方にも効きます。
このタイプが一番多いと思います。
ぜひ、お試しください。