年齢を重ねると、
「もの覚えが悪くなった」
「物忘れをしやすくなった」
などと感じることが増えてきます。

誰でも、加齢とともに、視力や聴力が低下したり、足腰が弱ったりするように、
脳の働きも少しずつ衰えていきます。
つまり、脳も体と同じように老化するのです。
脳の老化は、30~40歳代から少しずつ始まっていると考えられています。

体を使わないと体力が落ちるように、脳も使わないとどんどん衰えていきます。
特にすることもなく、ボーっと過ごすのが一番よくありません。
脳の老化や認知症を防ぐためには、毎日、意識して脳を使うことが大切です。

脳を活性化させる10の習慣をご紹介します。

1.睡眠を十分とること。
日中に脳がしっかり働くためには、十分な睡眠をとって、脳を休ませることが大切です。

2.3食きっちり食べること。
体の健康もそうですが、脳の健康のためには、栄養バランスの良い食事を、
1日3食、規則正しく食べることが大切です。

3.部屋を片づけること。
気持ちよく片付いた部屋では、脳の働きが良くなり、仕事や作業の効率もアップします。
こまめに部屋を整理整頓する習慣をつけましょう。

4.声を出して笑うこと。
声を出して笑うことはストレスの解消になるので、脳を健全に保つのに有効です。
楽しい会話をしたり、お笑い番組を見たりして、1日1回は大笑いしましょう。

5.家族以外の人と話をすること。
家族と話をするのも大切ですが、近所の人や知人、友人などと話す場合は、
適度な緊張感があるので、脳はより活発に働きます。
いろいろな人と積極的にコミュニケーションをとることを心がけましょう。

6.外出すること。
外に出ると季節を感じたり、人に出会ったりしてさまざまな刺激を受けるので、
脳の活性化になります。
散歩や買い物など、1日1回は外に出かけましょう。

7.元気よく歩くこと。
歩くことは脚力の強化だけでなく、脳の活性化にも効果的です。
「歩幅は広め」「スピードは速め」を意識して、
元気よく歩きましょう。

8.人をほめること。
ほめると、自分も相手も楽しくうれしい気分になります。
「楽しい」「うれしい」と感じるのは、脳が活性化している証拠です。

9.新聞や本を読むこと。
新聞や本を読んだり、ニュース番組を見たりして日々の出来事や最近の話題に
興味や関心を持つことは、脳を若々しく保つ秘けつです。

10.日記をつけること。
1日を振り返って日記をつけると、記憶の確認になり、物忘れの防止に役立ちます。
また、自分の考えをまとめて文章を書くことは、脳の活性化にとても有効です。
(NHKきょうの健康3月号より)