ストレスなどによる、頭の疲れをいやす食べ物があります。
それは、レタスです。

レタスには、ビタミンA、B1、B2、C、E、
ミネラルはカリウム、ナトリウム、カルシウム、リン、
マグネシウム、鉄を多く含有しています。
特に多く含まれるマグネシウムには、
脳・神経組織の新陳代謝を活性化する働きと入眠作用があり、
昔から、レタスは、
「頭の疲れをいやす野菜」
「鎮静効果を有する野菜」
と言われています。

ただし、レタスは体を冷やすので、
体を温める人参、玉ねぎなどと一緒に食べてください。
焼き肉屋さんで出てくる「ちしゃ」もレタスの仲間で、
同じ働きがあるので、焼き肉と一緒に食べてください。

また、うつ、自律神経失調症、不眠症など精神の不調を改善する食べ物として、
シソ、ショウガ、パセリがあります。

シソもショウガも、前回のお話に出てきた漢方薬、
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)に入っている生薬です。

パセリには、脳細胞の栄養に必要なカルシウム、亜鉛などが多く含まれる他、
鎮静作用もあります。
単なる洋食の飾りではなく、「薬草」なのです。

また、うつ、自律神経失調症、不眠症などの精神的失調は、
平均体温36.5℃に満たない人がかかりやすいというデータがあります。

前述したレタス以外の野菜は、体を温める効果がありますし、
ウォーキングなど筋肉運動をして体温を高めることも、効果があります。
特に、戸外で太陽光を浴びると、抗うつ的に働くセロトニンの分泌が良くなります。
(「野菜だけで病気を治す」石原結實著より)

現在、うつ病ではない方でも、今のストレス社会では、
どんな方でもうつになる可能性があります。
食事、運動で予防をして、ストレスがたまって体調不良を起こした時は、
すぐに漢方薬を飲んでください。
外で、太陽光を浴びる時間を長くするだけでも、効果があります。