大根

おでんのおいしい季節です。
特に大根、おいしいですよね~。

貝原益軒の「養生訓」に、
「大根は野菜の中で最上のものであるので、毎日食べるのがよい」
という記載があり、「本朝食鑑」にも、
「大根にはよく穀を消し(消化し)、痰を除き、吐血、鼻血を止め、
めん類の毒を制し、魚肉の毒、酒毒、豆腐の毒を制する」とあります。

大根は、デンプン分解酵素のジアスターゼ、タンパク分解酵素のステアーゼをはじめ、
多種の酵素類やビタミンCを多量に含んでいるため、健胃作用があり、
二日酔いにも大変効果的です。
こげた魚にできる発ガン物質を分解するため、胃ガン予防にも役立ちます。
焼き魚に添えてあるゆえんです。
また大根の辛味成分は、胃液の分泌を高め、消化を促し、便通を良くする作用があります。

さらに、大根は鉄とマグネシウムの含有量が多く、粘膜の病気を癒す作用もあるので、
風邪、気管支炎の咳止めや去痰などに奏効します。
食物繊維のリグニンが種々のガン細胞の発生を抑制することもわかっています。

外観が白く、水分を多く含んでいる生の大根は、、体を冷やす作用がありますが、
天日で干した切り干し大根、おでんなど煮物にした大根、、
干した大根を三杯酢に漬けたハリハリ漬けなど、外観の色が濃くなっている物には、
強力な保温効果があります。
(「野菜だけで病気を治す」石原結實著より)

冬が旬の大根、どんどん食べてくださいね。