先日、私が所属している「漢方療法推進会」の勉強会で、中戸川貢さんの「現代の食事はミネラル不足」というお話を聞いてきました。非常にためになるお話だったので、一部ご紹介します。
以前のブログで、食品添加物の中でも特に避けて頂きたい物を書きましたが、そこにもうひとつ、「リン酸塩」も追加してください。
リン酸塩は、食べ物の弾力性を増したりするために使われる添加物で、これ自体に毒性はないのですが、体内のミネラルとくっついて、排出してしまうのです。
現代の食生活は、ただでさえ、外食やスーパーのお総菜、コンビニ弁当などを食べる機会が多く、ミネラル不足になりやすいのですが、その上、リン酸塩を摂ると数少ないミネラルが排出されてしまい、大変なことになります。
ミネラルが不足するとどうなるかといいますと...
カルシウム:骨粗しょう症、肩こり、腰痛、神経過敏
マグネシウム:動悸、不整脈、神経過敏、抑うつ
鉄:鉄欠乏性貧血、疲れやすい、頭痛、動悸、食欲不振
亜鉛:成長障害、貧血、味覚異常、皮膚炎、性機能の低下
銅:貧血、毛髪異常、成長障害
マンガン:骨の発育不良、生殖能力の低下
クロム:糖尿病、脂質異常症
モリブデン:発ガンの可能性
カリウム:高血圧、疲れやすい、むくみ、心疾患
セロトニンやドパミンなどの神経伝達物質の合成にも、複数のミネラルが関与しているので、ミネラル不足はうつ病の原因にもなります。
実際に、発達障害やアスベルガー症候群と診断されたお子さんに無添加の天然だし(ミネラルたっぷりの)を与え続けたところ、症状が劇的に改善した例もあります。
このリン酸塩は、冷凍食品や缶詰、ソーセージなど、様々な食品に使われています。表示に「リン酸塩」と書かれていなくても、pH調整剤、乳化剤、かんすい、イーストフード、膨張剤、などはリン酸塩のことです。魚肉すり身やホイップクリーム、コンビニのおでんなど、表示免除になっている物もあります。
結局、自分で料理をするのが一番ということですが、たまに、リン酸塩の使っている物を食べる時は、ミネラルが排出してしまう事も考えて、ミネラルの多い食品を一緒に食べて、補って下さい。玄米、そば、煮干し、シシャモ、海藻類、大豆、野菜などです。お茶は、ほうじ茶、麦茶、ルイボスティーが良いです。