前回お話した腸内細菌のバランスを整えるために、
特におすすめなのが、発酵食品です。
日本には、納豆、ぬか漬け、みそ、しょうゆ、酢などの発酵食品があります。

主な発酵食品の働きは、
納豆:植物性のたんぱく質の中でも、大豆のたんぱく質は畑の肉といわれ、
必須アミノ酸の量も、ほとんど動物性たんぱく質に近いものがあります。
ナットウキナーゼという、納豆のネバネバの成分は、
血栓溶解酵素として血栓を溶かす働きがあります。
ナットウキナーゼの他にも、アミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼといった酵素や、
ビタミンB2、ビタミンK2、ビタミンEのビタミン類、
鉄、カルシウムなどのミネラル類も含んでいます。
また食物繊維が多く含まれ、整腸作用もある他、腸内細菌のバランスを整えて、
免疫力を高めることがわかっています。

みそ:アミラーゼやプロテアーゼなどの酵素、アミノ酸、ペプチド、ブドウ糖、
乳酸菌、イソフラボン、サポニンを含みます。
以前もお話しましたが、
①ガンの予防効果
②血圧低下作用、
③老化防止作用、
④美白作用、
⑤コレステロール低下作用、
⑥整腸作用、
⑦消化促進作用、
⑧脳の若返り作用、
⑨ピロリ菌抑制作用、
⑩放射線障害軽減作用
などがあります。

しょうゆ:しょうゆは私たちの食生活に不可欠なものですが、
体にもたらす効果はあまり知られていません。
しょうゆには殺菌効果があります。
塩分、乳酸菌、有機酸などが働いて、大腸菌などの有害菌の増殖を防止します。
塩分が心配な方は、少なめに使ってください。

昔から、日本人が当たり前のように食べている発酵食品は、
腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高め、
病気になりにくい体を作ってくれます。
おみそ汁、納豆などは、毎日食べてください。