夏の体調不良の原因の一つに、体の冷えがあります。
長時間冷房の効いた部屋で過ごしたり、冷たい物を飲み過ぎたりして、体を冷やし、
胃腸の働きの低下、頭痛、腹痛、肩こりなどの症状を招くことが多いです。
これを改善するには、食生活の改善が大事です。
1.食事をしっかりとる。
夏は食欲の低下によって、食事を軽く済ませてしまい、エネルギー不足になることが多いです。
しっかりとした量の食事をとることが大切です。
2.温かい物を食べる。
冷たい物ばかりをとると、胃腸の働きが低下し、夏バテを招きます。
3.辛みのある料理を食べる。
辛みのある料理を食べて汗をかくことが大切です。
発汗に関わる自律神経は、ふだんから汗をかいていると反応がよくなり、
ふだんあまり汗をかいていないと、反応が悪くなります。
汗をかくと、体温の上昇を抑え、熱中症を防ぐこともできます。
この3つのポイントを押さえた料理が、カレーです。
カレーに含まれる香辛料は、胃腸の働きを助ける作用や発汗作用があります。
また、カレーを食べることで、十分なエネルギー量を摂取できるため、冷え対策にもなります。
<カレーに含まれる主な香辛料>
〇胃腸の働きを助ける作用のある物
コリアンダー、クミン、フェネグリーク、陳皮(ちんぴ)には、香りによって食欲を増進する作用もあります。
ターメリックは主にカレーの色付けのために用いられますが、肝臓の働きを助ける作用もあります。
〇発汗作用があるもの
赤トウガラシ、コショウの辛み成分には、発汗作用があります。
消化液の分泌を促す作用もあります。
夏は、おいしいカレーを思う存分食べましょう。