中学生の男の子、2才からアトピーの症状が出始め、ステロイド外用薬で落ち着いていましたが、小学4年生から少しずつ悪化し、範囲が広くなり、中学生になった頃から重症化し、全身に湿疹があり、特に顔、胸の上あたり、太ももの痒み、赤みがひどく、夜なかなか寝つけず、かゆくて何回も目が覚め、寝ている間にかきむしってしまい傷になり血が出て、シーツにも血がついている、という状態で、漢方で治りますか?とご相談に来られました。

漢方薬の服用と同時に、食事は朝食がパンだったのをご飯とお味噌汁にしていただき、大好きなチョコレートと菓子パンを控えて、野菜と海藻をたっぷり食べるようにしていただきました。

漢方薬を服用して1か月後には、痒みはあるが、夜中に目が覚める回数が減って、だいぶ眠れるようになりました。

2か月後には、かいても血が出なくなり、3か月後には赤みがだいぶうすくなり、痒くなる範囲もせまくなりました。

4か月後には全く痒くない日が増えてきて、かいた部分が赤くなるがすぐに引く、という状態になりました。

6か月後には、ほとんど痒みがなくなり、そこから体質改善の漢方薬1種類だけに減らして、一番ひどくなる春先も無事に過ごすことができ、1年たった今も痒み、赤みが無い状態を維持できています。

「どこに行っても良くならなかったので、もう治らないのかと諦めていました。こちらへ相談に来てよかったです。」と、お母さんからうれしいお言葉も頂けました。

ここまでくるとひと安心です。親子で食生活に気を付けて、お母さんもお料理を頑張ってくださったおかげで良い結果になりました。