最近はそうでもないのですが、
学生の頃は、しょっちゅうお腹が痛くなっていました。

部活の試合前など、緊張するとすぐにお腹が痛くなり、
そんな時は、いつも正露丸(せいろがん)のお世話になっていました。
(正確には、正露丸は下痢に効く薬ですが。)
あのにおいをかぐだけで、安心するせいか、腹痛はすぐに治りました。

ところが、正露丸も一時的に飲む分にはいいのですが、
あまり、しょっちゅう飲むと、副作用があり、
よくないそうです。(「のんではいけない薬」浜六郎著より)

そこで漢方です。
漢方では、腹痛の原因は大きく6つに分類されます。
1.冷えが原因。
2.身体の中に余分な水と熱がたまった状態。
3.もともと胃腸が弱い。
4.暴飲暴食。
5.ストレス。

1.は、急に腹痛が現れ、温めると楽になり、冷やすとひどくなるのが特徴で、
この場合は、安中散(あんちゅうさん)を飲んでください。

2.は、甘い物や脂っこい物、辛い物の偏食が主な原因で、
お腹を押さえると余計に痛くなり、また大便がすっきり出ない、などが特徴で、
この場合は、大承気湯(だいじょうきとう)を飲んでください。

3.は、痛くなったり治ったりを繰り返すような腹痛で、
温めたり、食事をしたり、休息したりすると楽になるのが特徴で、
この場合は、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を飲んでください。

4.は、食べ過ぎ飲み過ぎの時の腹痛で、
この場合は、晶三仙(しょうさんせん)を飲んでください。

5.は、ストレスで気が滞った時に起こる腹痛で、
この場合は、柴胡疏肝散(さいこそかんさん)を飲んでください。

お試しください。