先週、ショッキングなニュースが流れてきていました。

アメリカの大学の研究で、化学物質「BPA(ビスフェノールA)」を
含む保存用プラスチックコンテナをレンジで温めると、
その成分が溶け出し、妊婦の体内で流産のリスクを80%高めることが分かりました。

カリフォルニア、スタンフォード大学のラシ博士によると、
BPAは私たちの周りのあらゆる場面で使用されており、
完全に避けるのは不可能に近いのだそうです。
代表的なところでは、缶詰、食品の包装、レシートのインク、
そしてペットボトルやプラスチック製の保存容器など。

熱が加わるとプラスチックから溶け出してくるので、
「食品をプラスチック容器の中で温めない」
「ペットボトルを高温になる場所に置かない」
「缶詰を避ける」といった工夫でBPAの摂取を避けることが勧められています。

BPAはもともと、子供の成長に害を及ぼす恐れがあるとして、
EU圏では哺乳瓶への使用が禁止されています。
今回の結果は、妊婦への影響まで明らかにし、BPAの有害性を裏付けるものになったようです。
ただし、流産協会からは「データが不十分であり、さらなる研究が必要である」
というコメントが発表されています。

「この結果は、子供だけでなく私たちすべての人がBPAの摂取に気を付けなければならないことを示しています」とラシ博士。

コンビニ弁当をチンするのも同じ意味合いがありますので、注意したいところです。