20代男性の方、学生の頃からパニック障害があり、動悸、不安、イライラ、呼吸が浅い、冷や汗などの症状が出る。他に、食欲が無い、寝つきが悪く、よく目が覚める、下痢、緊張すると大量の汗をかく、などの症状があり、ご相談に来られました。

この方は、陽気が不足し、気の巡りが悪くなっている状態と考えられたので、陽気を補い、気の巡りを良くし、気持ちを楽にする「安神作用」のある漢方薬をお渡ししました。

漢方薬を服用して3週間後には、食欲が出てきて、下痢もなくなり、緊張した時の汗の量が減りました。2ヶ月後には、寝つきは悪いが、朝まで眠れるようになり、悪夢を見なくなりました。2ヶ月半後には、寝つきも良くなり、その後、パニック発作はまったく起こっていません。仕事などにも意欲が出てきた、ととても喜んでくださいました。

症状が改善されて、よかったです。この方は、不眠など、調子が悪い時でも、夜お布団に入って、朝は起きる、3食しっかり食べるということをしっかりしていたので、漢方薬の効き目も早かったです。昼夜逆転していたり、食生活が悪い方は、まずそこから改善しないと治りません。すでに、向精神薬を大量に服用している場合は難しいのですが、軽いうつ病、パニック障害は、生活習慣の改善と漢方薬で治すことができます。