40代後半の女性の方、3年前から、のぼせ、多汗(ホットフラッシュ)、耳鳴り、めまい、急に血の気が引く、寝つきが悪い、目が覚めやすい、寝汗をかく、などの症状があり、病院で「更年期障害」と言われ、処方された薬を服用しましたが改善しなかったので、漢方薬で治りませんか、とご相談に来られました。

漢方の考え方で、この方は、腎陰(じんいん)が不足している状態と考えられたので、腎陰を補う漢方薬と、気の巡りを良くし、症状を楽にする漢方薬をお渡ししました。

漢方薬を飲んで1ヶ月後には、寝つきが良くなり、寝汗も無くなり、良く眠れるようになりました。2ヶ月後には、急に血の気が引くことが無くなり、のぼせ、多汗、耳鳴り、めまいなどの症状もほとんど無くなりました。「3年もつらかったのに、こんなに早く良くなるとは思いませんでした。本当にありがとうございます。」と喜んでくださいました。

楽になって頂けて良かったです。更年期障害は、閉経前後にホルモンバランスが乱れることによって、自律神経の調節がうまくいかなくなり起こります。漢方では、これを腎の衰退と考え、その方の体質によって、腎の陽か陰を補い、現れている症状を改善する漢方薬を併せると改善できます。