風疹が大流行しています。
今年の患者は5月末で8000人に達し、
昨年1年間の3倍を超えました。

風疹が怖いのは、妊娠初期の女性が感染した場合で、
赤ちゃんに難聴や白内障、心疾患など「先天性風疹症候群」
と呼ばれる障害が出る恐れがあることです。

至誠会産婦人科の枡田充彦先生のお話を聞いてきました。
胎児への感染率は、妊娠2ヶ月の感染で約75%、4ヶ月で約30%だそうで、
昨年までは、先天性風疹症候群はまれな疾患で、年に1~2例だったのが、
昨年10月から今年の3月にかけて、すでに8例あるそうです。
過去にワクチンを接種したり、風疹にかかった経験があっても再発することがあります。
したがって、これから妊娠を考えている女性の方は、抗体があるか調べてもらってください。
産婦人科でも内科でも調べてもらえます。
抗体が無いか低い場合はワクチンを接種してください。
その際、2ヶ月の避妊が必要ですが、万全を期した方が良いです