60代男性、糖尿病で、血糖値が200を超えていて(基準値は60~110)、
HbA1cが7.8(基準値は4.3~5.8)ありました。
病院で内服薬による治療と、家で食事療法、運動療法をしていましたが、
この値だったので、医師から、インスリン注射薬をすすめられました。
注射は打ちたくないので、漢方で治りませんか、とご相談に来られました。

この方は、漢方で言う「腎」が弱っている体質だったので、腎を強くする漢方薬と、
血の巡りを良くする漢方薬と亜鉛製剤をお渡ししました。

3ヶ月後に、血液検査をすると、
血糖値が141、HbA1cが6.1まで下がっていて、
医師から、インスリン注射を打たなくていい、と言われました。
体も楽になり、顔の表情も明るくなりました。
まだ基準値より少し高いですが、順調に下がっているので心配ないです。

この方は、それまでも、食事は和食中心で、ウォーキングをしたり運動もしていたのですが、
お酒の量が多く、それを我慢したので、良い結果になりました。
この調子でいけば、病院の内服薬が必要なくなる日も近いです。

よく、糖尿病の薬や高血圧の薬は一生飲み続けなければいけないように思われていますが、
そんなことはありません。
この方のように、魚、野菜中心の和食と、ウォーキングなどの運動をしっかり行い、
それでも値が下がらない時は、漢方薬を服用し、血液の状態を良くすれば、
病院の薬は必要なくなり、健康な体を取り戻すことができます。