梅雨が明けて、いよいよ夏の到来です。

夏は暑気が強いので、体のエネルギー、体液が消耗しやすいのが特徴です。
大量の汗をかくために、体に必要な水分とともに「気」というエネルギーが消耗し、
非常に疲れやすくなります。

また、冷房のきいた部屋と炎天下を往復することが多くなるため、
血管は常に収縮と拡張を強いられ、血のめぐりも悪くなってしまいます。

まず、心がけて頂きたいのは、冷房による冷えから身を守ることです。
家で冷房を使うときには、設定温度を26~28℃の間くらいにして、
外気温との差が5℃以上にならないようにしてください。

会社や電車などで、冷房が効きすぎている場所では、
衣服で調節ができるよう、上着やスカーフを持ち歩くと良いです。

また、冷えは足から入りやすいので、長時間冷房の効いた場所で過ごす時には、
素足にサンダルではなく、靴下をはいてください。

暑い夏には、ついつい冷たい食べ物や飲み物が多くなるため、胃腸が冷え、
胃腸の消化吸収機能が低下し、食欲不振や下痢の原因になります。
これが夏バテです。
こんな時には、ショウガやシソのように胃腸を温める食べ物を食べてください。

夏におすすめな食べ物は、体内にこもりがちな熱を上手に冷ましながら、
汗で失われる潤いとエネルギーを補給できる、
緑豆、小豆、スイカ、冬瓜、メロン、トマト、ゴーヤなどです。
酢の物や梅干しにはのどの渇きや汗のかき過ぎを改善する作用があるので、
これもおすすめです。

食べ物や過ごし方に気を付けて、楽しい夏をお過ごしください。