40代女性の方、アトピーで、全身のかゆみ、赤みが強く、乾燥して、かくと汁が出る、痒くて夜なかなか寝付けず、何回も目が覚めてしまう、という状態でご相談に来られました。

小さい頃からアトピーで、成人になってから特にひどくなり、病院で処方されたステロイドで抑えていましたが、だんだん効かなくなり、皮膚もうすくなり、肌の色も黒くなってきました。漢方薬も処方されたことがありましたが、効果はなかったとのことでした。

この方は、皮膚が赤く、口の渇きや熱感があるなど、体の表面には熱症状があるのですが、手足の冷え、舌が潤っているなど、体の中は冷えている状態と考えられたので、体の中を温める漢方薬をベースに飲んで頂きました。

漢方薬を服用して3ヶ月はあまり変化がみられず、良くも悪くもなりませんでしたが、3ヶ月を過ぎてから、夜眠れるようになり、赤みがだいぶひいてきました。
半年後には、顔の赤みがほとんどなくなりました。
体のかゆみは良くなったり元に戻ったりを繰り返していましたが、10ヶ月目頃からほとんどかゆみがなくなり、毎年冬はひどくなっていましたが、今年の冬はかゆみも乾燥もまったくなく、楽に過ごせました。
顔も赤黒くなっていたのが、元々の色白の皮膚になり、「ここまで、きれいになるとは思っていませんでした。」ととても喜んでくださいました。

この方は、食べ物も緑黄色野菜、根菜たっぷりで、魚中心の和食にして、大好きな洋菓子も極力控えるなど、気を付けて頂いたので、良い結果になりました。ひどいアトピーでも、体質に合った漢方薬と食生活を改善することで必ず良くなります。