湿度が高くなり、水虫で悩む方が多い時期になりました。
現在、国内の水虫患者は、約2000万人に達するそうです。
あの坂本龍馬も、いちはやくブーツをはいていたために水虫だったとか。

水虫は白癬菌というカビの仲間が原因です。
白癬菌は高温多湿の環境を好むため、
水虫は靴をはくことによって生じた文明病とも言われています。

菌は、皮膚の一番外側の「角層」で繁殖しますが、
足に付着しただけでは感染しません。
角層内に侵入するには1日以上かかるので、その間に足を洗えば問題ないです。

水虫の感染は、大半は家族内で起きます。
菌を含んだ角層が、あかになって室内にまき散らされるためです。
感染を防ぐためには、足をしっかり洗うほか、家の掃除も大切です。

治療法は、白癬菌を殺す塗り薬を使いますが、
薬の塗り方と期間が重要です。
自覚症状がある所に塗るだけでは、菌は角層内に残ってしまいます。
このため、足の裏全体や指の間に毎日、4週間以上塗り続けます。
こうすれば、1ヶ月程度で完治します。
(帝京大学病院、渡辺晋一教授のお話より)